大学までの通学時間は、生活のリズムに影響を与える大切なポイントです。平均的な通学時間を事前に確かめておくと、ご自身に合った通学方法を検討しやすくなります。具体的な所要時間は、通学環境やお住まいのエリアで異なります。負担が大きい場合は、一人暮らしを検討するといいかもしれません。
本記事では、公的な資料をもとに大学生の通学時間の目安を紹介します。あわせて、通学時間を上手に活用する方法や一人暮らしを検討したい通学時間の目安なども解説します。時間を有意義に使いたい方は参考にしてください。
大学までの通学時間は、生活のリズムに影響を与える大切なポイントです。平均的な通学時間を事前に確かめておくと、ご自身に合った通学方法を検討しやすくなります。具体的な所要時間は、通学環境やお住まいのエリアで異なります。負担が大きい場合は、一人暮らしを検討するといいかもしれません。
本記事では、公的な資料をもとに大学生の通学時間の目安を紹介します。あわせて、通学時間を上手に活用する方法や一人暮らしを検討したい通学時間の目安なども解説します。時間を有意義に使いたい方は参考にしてください。
独立行政法人日本学生支援機構が発表している「令和4年度 学生生活調査結果」によると、片道通学時間は居住形態によって異なりますが、各居住形態で最も割合が高い片道通学時間帯は次のとおりです。
※全国エリアの通学平均時間です。エリアによって通学の特徴に大きな差があります。
【割合が高い通学時間】
自宅から通学……31~90分(61%)
学生寮から通学……0~10分(59.2%)
アパートなどから通学……0~20分(74.1%)
※対象:大学学部(昼間部)
全国平均でみると、実家から通う大学生の通学時間は他の学生に比べて長くなる傾向があります。
出典:(pdf)独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2024/03/25/data22_all.pdf
なお、東京圏における大学生の通学時間は、居住形態によって次のような調査結果があります。
【東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)】
・自宅から通学する学生……75.2分
・学生寮から通学する学生……20.7分
・下宿、アパート、その他などから通学する学生……25.2分
※対象:大学学部(昼間部)
出典:独立行政法人日本学生支援機構「学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2021/03/10/data12_all.pdf
東京圏では、学校近辺の住宅価格や賃料相場が高い傾向にあるため、通学時間が長くなりがちです。それでも、鉄道やバスなどの交通網が発達しており、広いエリアから通学しやすい環境が整っています。
大学生の多くが、毎日の通学に一定の時間を費やしています。ここでは通学時間を有効活用して毎日の生活を充実させる方法を紹介します。
通学にまとまった時間がある場合は、音声学習を利用して、資格の勉強に取り組むといいでしょう。就職活動に役立つ資格、専門分野に関連する資格、実生活に活かせる資格など、目標を定めることで自分に合った資格を選びやすくなります。
大学生が通学時間を活用して取り組みやすい資格を紹介します。
【大学生におすすめの資格】
・TOEIC
・ITパスポート試験
・FP(ファイナンシャル・プランナー)
いずれもスマートフォンの学習アプリや音声教材を活用しながら学習を進められる資格です。通学時のルーティンにすることで、資格試験までの計画も立てやすいので、ぜひ挑戦してみてください。
帰宅後の時間をできるだけ自由に使いたいのなら、通学中に課題を進めておくのも一つの方法です。通学時間だけで完結させることは難しいと思いますが、スマートフォンのメモアプリなどを使って、見出しや要点の箇条書き、まとめなどを進めておくだけで自宅での作業がぐっと軽くなるはずです。
勉強やサークル活動、アルバイトなどで忙しい方は、通学時間を息抜きや休息の時間にするのもおすすめです。好きな音楽を聴いたり、映画・ドラマ・アニメを視聴したり、ゲームをしたりしてリフレッシュの時間に充ててください。
もちろん、「何もしない」を戦略的に選ぶことも重要です。短時間でも脳と気持ちをオフにすると、集中力の回復につながります。
通学時間に小さな楽しみを見つけられると、通学を苦に感じにくくなります。自分に合った過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか。
一つの目安ですが、東京圏の大学に通う大学生であれば、通学時間が40分を超えるなど、学業やアルバイトとの両立に負担を感じる場合は、一人暮らしを検討してみてもよいでしょう。
根拠として、大学生の居住形態別の通学時間を全国平均でみると、一人暮らしをすることで大幅に通学時間が短縮されていることが分かります。
【全国平均】
自宅からの通学時間……67.4分
学生寮からの通学時間……14.9分
下宿、アパート、その他などからの通学時間……16.9分
※対象:大学学部(昼間部)
【東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)】
自宅からの通学時間……75.2分
学生寮からの通学時間……20.7分
下宿、アパート、その他などからの通学時間……25.2分
※対象:大学学部(昼間部)
東京圏の場合は、賃料の相場が高いことや、公共交通機関の乗り換えなどが多いため、通学時間が他の地方より長い傾向にあるようで、いずれの居住形態でも、通学時間が長くなっています。
以下のアンケートでも、東京圏の大学に通う大学生の約7割が「通学時間は39分以内」という結果もあるので、通学に40分以上かかる場合は、一人暮らしを検討してみてください。
出典:独立行政法人日本学生支援機構「学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2021/03/10/data12_all.pdf
大学へ90分(1時間半)通学の場合、実際にはどのような1日になるのでしょうか。片道90分の通学は、往復で3時間が毎日の生活に組み込まれることになります。
1限目(9時開始)の授業に間に合わせるには、6時前後の起床が目安です。身支度を済ませて7時台には家を出る必要があり、電車を複数回乗り継ぐ場合は乗り換えの待ち時間も踏まえて、朝はあまりゆとりを持てません。
通学中の過ごし方は人それぞれです。座席を確保できれば教科書を読んだり、講義の予習動画を見たりして時間を活用できますが、朝のラッシュ時は満員電車で座れないことも多く、思うように作業が進まないケースも珍しくありません。イヤホンで音楽を聴きながらリラックスして過ごすという工夫をしている学生もいます。
授業やアルバイト、サークル活動を終えて帰路につく頃には、心身ともに疲れがたまっているものです。帰宅が19時や20時を過ぎることも珍しくなく、夕食や入浴を済ませると、課題や翌日の準備に充てられる時間はそれほど多く残りません。週の後半になるほど疲労が蓄積しやすく、休日は睡眠時間の確保を優先したいと感じる学生も多いようです。
90分の通学は、工夫すれば乗り切れる範囲ではあるものの、日々の負担は決して小さくありません。学業やアルバイト、サークル活動と両立しながら通い続けるとなると、あまりおすすめできないという見方もできるでしょう。大学近くでの一人暮らしも、選択肢の一つとして検討する価値はありそうです。
大学へ120分(2時間)通学の場合、毎日の負担はどのくらいになるのでしょうか。実際の生活に当てはめて整理してみたので参考にしてください。
片道120分の通学となると、往復で4時間が毎日の生活に組み込まれ、90分のケースよりも体力面・時間面の負担はさらに大きくなります。1限目(9時開始)に間に合わせるには5時台の起床が目安となり、朝の準備から家を出るまでほとんど余裕がありません。乗り換えの回数が多い場合は早い時間帯の電車に乗らざるを得ないこともあり、睡眠時間の確保自体が難しくなりがちです。
長時間の移動になるため、座席を確保できれば仮眠を取ったり、課題や読書に取り組んだりする学生も見られます。ただし、乗り換えの回数が多いとその都度荷物をまとめて移動しなければならず、まとまった作業時間を確保しづらいのが実情です。移動時間の長さそのものが、心身への負担としてのしかかりやすいといえます。
授業後にアルバイトやサークル活動が入ると、帰宅が21時を過ぎることも珍しくありません。帰宅後は夕食や入浴で精一杯になり、課題や翌日の準備は後回しになったり、そのまま就寝時間が遅くなってしまったりすることもあります。こうした生活が続くと、慢性的な睡眠不足や体調不良につながりかねません。
なお、片道150分(2時間半)ともなると往復で5時間に達し、4時台後半から5時台前半の起床が必要になることもあります。毎日通い続けるには負担がかなり大きく、通学時間としてはかなり長い部類に入るでしょう。
120分という通学時間は、体力的にも時間的にもかなりの負担が伴い、学業や生活の質に影響が出てしまうケースも珍しくありません。長期的に無理なく続けられるかどうかは、慎重に考えたいポイントです。通学時間の負担を軽減する選択肢の一つとして、大学近くでの一人暮らしを検討してみるのもおすすめです。
一人暮らしを検討する時は、通学時間だけでなく、費用やライフスタイルも考えることが重要です。ここでは、検討時に確認しておきたいポイントを紹介します。
遠方の自宅から通学するよりも、一人暮らしによって交通費が抑えられる場合があります。「令和4年度 学生生活調査結果」で、居住形態別の交通費は次のようになっています(金額は全国平均、年額です)。
【交通費の全国平均】
・自宅:98,300円
・学寮:17,500円
・下宿、アパート、その他:24,800円
※大学学部・昼間部の平均値
新たにかかる賃料と削減できる交通費を踏まえて、経済的な負担を評価することが大切です。条件によっては、実家暮らしと一人暮らしの費用差が想定より小さい場合もあります。
出典:(pdf)独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2024/03/25/data22_all.pdf
「令和4年度 学生生活調査結果」によると、大学生の生活には食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・し好費、その他日常費がかかります。居住形態別の生活費合計は次のようになっています(金額は全国平均、年額です)。
【生活費合計】
・自宅:424,300円
・学寮:836,900円
・下宿、アパート、その他:1,071,800円
※大学学部・昼間部の平均値
「学生寮」「下宿、アパート、その他」は「自宅」よりも多くの生活費がかかります。特に東京圏で一人暮らしを検討されている場合は、賃料含む住居費が全国平均より高い傾向があるため、一人暮らしを始める前に、生活費を確保できるか確かめておきましょう。
出典:(pdf)独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2024/03/25/data22_all.pdf
一人暮らしを始めると、実家の金銭的な負担は増加すると考えましょう。「令和4年度 学生生活調査結果」によると、大学生は「家庭からの給付」「奨学金」「アルバイト収入」「定職収入・その他」で学費と生活費を賄っています。
「下宿、アパート、その他」「学寮」で暮らす大学生は、「自宅」で暮らす大学生より家庭から多くの給付を受けています。ご家庭の経済状況と金銭的な負担を確かめてから、一人暮らしの検討を進めることが大切です。
出典:(pdf)独立行政法人日本学生支援機構「令和4年度 学生生活調査結果」
https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2024/03/25/data22_all.pdf
一人暮らしの初期費用は、一般的に賃料の数カ月分が目安となります。都内では4~6カ月分程度を見込むケースが多く、具体的には次のような費用がかかります。
【初期費用の例】
・敷金:賃料の1~2カ月分
・礼金:賃料の1~2カ月分
・前家賃:賃料の1カ月分
・仲介手数料:賃料の1カ月分
・保証料:賃料の0.5〜1カ月分
・火災保険料:10,000〜20,000円
・鍵の交換費用:10,000〜20,000円
これらのほかにも、引越費用や家具・家電の購入費用が必要です。家具・家電については優先順位を付け、必要性の高いものからそろえていくとよいでしょう。
アルバイト収入があると、実家の経済的な負担を抑えられます。一人暮らしで短くなった通学時間を使って、アルバイトをするとよいかもしれません。たとえば、1日数時間のアルバイトでも、月に数万円の収入を得られる可能性があります。学業に支障が出ない範囲で検討したい対策です。
一人暮らしを始めると、保護者からのサポートを受けにくくなるので、自己管理が求められます。食事や掃除・洗濯などの家事は当然として、決まった時間に起きられないと、授業に遅刻することがあります。また、風邪や病気をした際にも基本は一人で対応することになります。一人暮らしを始めてから困らないように、実家にいる時から自立した生活を心がけましょう。
本記事では、大学の通学時間について解説しました。自宅からの平均的な通学時間は67.4分です(全国平均です)。ただし、通学の負担は通学時間だけでなく、乗り換え回数や混雑状況などによっても変わります。通学時の負担が大きい場合は、一人暮らしを検討するのも一つの選択肢です。家族と相談しながら検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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