学生の下宿事情

親元を遠く離れて大学や専門学校で勉強を始める場合、マンションやアパート・学生寮などを借りて住むことになります。 こうした賃貸物件を借りて一人暮らしをしている大学生は通常「下宿生」と呼ばれます。

こちらでは皆さんの先輩にあたる、すでに下宿を始めている学生さんの下宿事情についてご紹介します。

下宿とは、本来大家さんの自宅や敷地内の建物を間借りして生活を共にする賃貸物件のことです。多くの場合、トイレやお風呂が共同で、大家さんのまかないなどが付いているなどの特徴がありました。

最近ではちょっとピンと来ないかもしれませんが、少し前であれば「下宿屋」という今で言うアパートのような賃貸スタイルなどもあり、比較的手ごろな費用で利用できるため学生さんがよく利用していました。

近年学生の一人暮らしをめぐる環境は大きく変化し、プライバシーを守りたいという学生が多くなってくるにつれて、本来の意味の下宿の人気も下降していきました。それに代わって一人暮らしの学生の住まいとなったのがマンションやアパートです。

「下宿」という言葉の意味もこの流れに従うようにして変化し、今では「実家以外の賃貸住宅を借りている人」全般を指すようになってきているようです。 もちろん、今でも「学生会館」や「学生寮」などにはお風呂やトイレが共同のスタイルが残っています。しかし、これらの賃貸物件でも最近では一人一人に居室が用意されていたり、建物のデザインにこだわりを持たせていたりと、スタイリッシュなものが増えてきているようです。

下宿と一人暮らしの違いは、居住形態と生活の自由度にあります。下宿は一部または全ての生活面で大家さんからサポートを受ける形で、ルールやマナーを守る必要があります。一方、一人暮らしは自分だけの生活空間であり、家事や生活環境を自分自身で管理します。自由度は高いですが、すべて自己責任となる点が特徴です。

下宿と学生寮の違いは、生活環境とプライバシーにあります。下宿は個人の生活空間で、生活サポートが一部提供されます。一方、学生寮は共同生活を前提とし、共有スペースの利用と一定のルール遵守が特徴です。

実際に大学に入ってから下宿生活を送る学生はどのくらいいるのでしょうか。
大学や地域によって、下宿生と自宅生の比率は違うものの、おおよそ3：4程度の割合で下宿生が多くなるようです。また、一般的には国公立大学よりも、私立大学のほうが下宿生の割合は多くなる傾向にあります。