一人暮らしの防災対策
一人暮らしマニュアル

一人暮らしの防災対策
地震や火事・台風などの災害時に備えなくちゃ、と思っても一人暮らしの生活ではなかなかそこまで気が回らないという方も多いようです。 実際に大きな被害をもたらした阪神淡路大震災の際は、被災者の9割が防災対策をとっていなかったといいます。 学生の一人暮らしであっても、日ごろから防災に関する知識を持ち対策を取り、いざという時に備えましょう。
火事に遭ったら
住まいの近隣で火事が起きたら…
マンションや寮には防火扉が設置されているため、適切な消火が行われれば被害はほとんどありません。 慌てず騒がず、火事を大声で周りに知らせるとともに、119番に通報を。余裕があれば、洗濯物など延焼のもととなるものを片づけましょう。同じ建物内で火事が起きたら
まずは慌てず、ベランダや階段など避難経路を確保しましょう。 また、消火の際の放水で、居室が汚れてしまうことがあります。余裕があるようなら、大切なものをユニットバス構造で完全防水となっている浴室に移動すると安心です。安全確保のための避難経路を確認しましょう
火災などが発生した場合、安全の確保が第一です。 自分の部屋からどんな方法で避難できるか、避難経路を確認し、すぐ行動できるように何回もシミュレーションしておきましょう。地震が起きたら
まずは安全を確保
揺れを感じたら、テーブルや机の下へ。近くに身を守る場所がない場合は、座布団やクッションで頭部を保護。また、転倒の危険がある食器棚や本棚には絶対に近寄らないように(日ごろから、家具の転倒防止のグッズを用いておくと安心です)。
慌てず騒がず火の始末
地震の被害だけでなく、2次的に起こる火災も大きな被害を生みます。大揺れがおさまって安全が確認できたら、まず火元の始末。ガスの元栓などだけでなく、アイロンなどの電気製品も火災のもととなるのでブレーカーを落とすのも忘れずに。
外に飛び出さない
揺れを感じたからと言って、住まいの外に飛び出してはいけません。瓦や看板、割れたガラスなどが落下してけがをする可能性があります。まずは揺れが収まるのを待ち、周りを確認してから避難しましょう。
非難の時は階段を利用
地震時はエレベーターが使えなくなります。また、動いていても途中で止まれば救出が遅れ命に関わることも。階段を利用した避難を心がけましょう。またエレベーターに乗っている時は、すべての階のボタンを押して停止した階で降りましょう。万一途中で停止した場合、インターホンなどで状況を連絡してください。
安全な避難場所へ移動
市区町村では安全な避難場所が指定されています。マンションのエントランスや回覧などに目を通し、日頃から確認しておきましょう。
台風・暴風雨の時は
隙間の点検を忘れずに
部屋の出入り口はしっかりと閉め、隙間をガムテープで押さえます。アルミサッシや敷居、エアコンの通気口・換気窓などは、ぼろ布や新聞紙を詰め、浸水を防ぎます。
バルコニーの排水口の掃除を
排水溝が詰まっていると、雨水が溢れたり逆流して家屋に浸水することも。台風の前には、排水口を掃除して流れをよくしておきましょう。
窓ガラスの破損に注意
窓ガラスが強風で破損すると危険ですので、あらかじめ養生テープやガムテープなどを×印に貼って飛散を防ぎましょう。またバルコニーの植木鉢などが飛ぶと危険ですから室内に入れておきます(※ガムテープに比べると養生テープの方がはがしやすく、後始末が便利です)。
万一の災害に備えて
災害用伝言ダイヤル
地震などの災害時には、電話が繋がらず、安否確認さえできなくなることが予想されます。NTTの災害用伝言ダイヤルは被災地内の電話番号をメールボックスとして、安否などの情報を音声により伝達するボイスメールです。
利用方法:被災地の市外局番+171をプッシュ。後は音声ガイダンスに従い録音・再生が行えます。
ます。
防災袋を準備しよう!
災害時には、ライフラインがストップし何日も水や食料がなくなることも。両手が使えるリュックサックなどに、避難の時に必要なものをまとめ、目のつきやすい場所に置いておきましょう。
防災袋の中身は
防災袋(非常持出袋)は男性で15kg、女性で10kg以下が目安です。
・飲料水
・携帯ラジオ
・衣類
・マッチやライター
・貴重品
・懐中電灯
・救急セット
・雨具(防寒)
・ちり紙など生活に欠かせない用品
・お金
・通帳のコピー(通帳が無くても口座番号が分かれば早く引き出せます)
・親戚の連絡先(遠方の知人や親戚を連絡先に決めておきましょう)
・家族の写真(捜索や安否確認に役立ちます)
