創立120年以上の歴史がある京都大学は、日本を代表する国立大学のひとつです。京都大学には、「吉田キャンパス（京都市左京区）」、「宇治キャンパス（宇治市）」、「桂キャンパス（京都市西京区）」と、合計で3つのキャンパスがあります。
それらのうち、京都大学を象徴する時計台記念館などの建物があるのが、京都大学の中核といわれる「吉田キャンパス」です。吉田キャンパスの周辺には、小さな商店街をはじめ、定食屋やラーメン店のような学生向けの庶民的なお店が多くあります。また、自然が豊かなところも特徴です。
さらに、京都大学のほかに、京都芸術大学、京都府立大学、京都工芸繊維大学、同志社同支社大学、同志社同支社女子大学などのキャンパスが多いため、学生が多く暮らしています。
京都大学に入学して一人暮らしをする学生の多くが、吉田キャンパスやその他のキャンパス周辺で暮らしています。それらの地域のアクセスや治安、家賃はどうなのでしょうか？
吉田キャンパスの最寄り駅は、京阪本線（鴨東線）の出町柳駅で、キャンパスから徒歩8分ほど。しかし、キャンパスがとても広大なので、駅から徒歩20分くらいかかる建物もあります。電車以外では、JR・近鉄・地下鉄烏丸線烏山線の京都駅などから、市バスを利用してアクセスすることも可能。キャンパス内での移動も考えて、自転車を利用して通学している学生も多いです。
吉田キャンパスがある京都市左京区は、京都の中心部からやや離れたエリアです。周辺には大学が多く集まっているため、学生が多く暮らしており、どちらかというとのんびりとした街という印象があるでしょう。治安面で目立った心配をすることはほとんどなく、学生が勉強や大学生活を快適に過ごしやすい環境にあると言えるでしょう。
京都大学の吉田キャンパス周辺の家賃は、
・風呂、トイレ一緒のユニットタイプ 4～5万円程度
・風呂、トイレ別タイプ 5～6万円程度
・充実した設備のハイグレードタイプ 6～7万円程度
が相場となります。幅広い物件が揃っているエリアといえるでしょう。
京都大学吉田キャンパスの最寄駅が、京阪本線（鴨東線）の出町柳駅です。出町柳駅は始発となり、京都の繁華街である三条駅まではわずか2駅、祇園四条駅までは3駅と、アクセス良好。さらに、快速特急や快速急行に乗れば、大阪中心部までおよそ1時間で行けます。加えて、叡山電車の始発となる出町柳駅もあり、京都市の比叡山への観光も楽しめます。
駅周辺には繁華街はなく、住宅地が広がっています。駅から近くの大通りである今出川通り沿いには、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどがあります。また、大学の周辺には飲食店なども多数見られます。このエリアは、学生とファミリー層の両方が混在しており、単身向けの物件とファミリー向けの物件が両方あります。
出町柳駅の周辺は、閑静な住宅街といった雰囲気。静かに勉強に集中するにはとても適している環境と言えるでしょう。
出町駅から最も近いのは、京都大学の吉田キャンパスです。吉田キャンパスは京都大学の中心的存在で、医学部、薬学部、理学部、工学部、文学部、法学部、経済学部などの学部があります。
出町柳駅のすぐ隣にあるのが、京阪本線（鴨東線）の 神宮丸太町駅です。
出町柳駅の周辺と同じように、神宮丸太町駅の周辺も住宅地が広がっています。しかし、京都中心部に近くなるため、家賃相場は出町柳駅よりも若干高めになります。この界隈もスーパーやコンビニなどの生活に必要な施設は揃い、学生のほかファミリー層も多く暮らしています。
京都の中心街に近く、とても落ち着いた雰囲気があります。京都らしい街並みの中で、風情のある暮らしができるでしょう。
神宮丸太町駅から近いのは、京都大学の吉田キャンパス。特にキャンパス内で南側にある医学部、薬学部構内には、出町柳駅よりも神宮丸太町駅からの方がアクセスしやすく、神宮丸太町駅から徒歩でおよそ10分です。
京都大学吉田キャンパスの最寄駅である出町柳駅から北方面にあるのが、叡山電車の元田中駅です。出町柳駅からひとつめ、わずか2分の場所です。出町柳駅で京阪本線に乗り換えれば、京都中心地へアクセスしやすく、生活に便利な場所と言えます。
元田中駅は、周辺に繁華街などがなく、自然が豊かで落ち着いたエリアです。そのうえ、生活に欠かせないスーパーやコンビニもあるので、とても暮らしやすいでしょう。周辺大学に通う学生はもちろん、ファミリーもたくさん住んでいる、住み心地のいい場所です。
周囲一帯が静かな住宅街で自然も残されているため、のんびり静かに暮らしたい方にはピッタリの場所です。
元田中駅からは、京都大学の吉田キャンパスの北部構内に近くなります。北部構内にある理学部、農学部などに通う方に便利です。
出町柳駅から叡山電車に乗車して約3分、ふたつ目の駅になるのが茶山駅です。
茶山駅を降りるとすぐに住宅街が広がっており、商業施設や飲食店などはほとんどありません。しかし、駅からは少し離れますが、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなどはあるので、生活に不便を感じることはほとんどないでしょう。
飲み屋街などがなく、とても治安がよく安全に暮らせる街と言えます。外食派には物足りなさを感じるかもしれませんが、自然を感じる場所で静かに暮らしたい方には最適な地域でしょう。
元田中駅と同様に、茶山駅からアクセスしやすいのは、京都大学の理学部と農学部などがある北部構内です。また、科学系の研究が行われている「京都大学福井謙一記念研究センター」は、茶山駅から徒歩8分ほどの場所にあります。
ちなみに、京都芸術大学のキャンパスには、茶山駅から徒歩10分で到着します。
京都大学やその近くの大学に通う方の一人暮らしなら、やはり大学周辺の地域を探すのがいちばんです。京都の中心部に近い京都大学吉田キャンパス周辺は、静かで自然が残されていて、生活しやすい環境が整っています。まずは京都大学のどのキャンパスに通うのか確認し、さらに広いキャンパス内のどこに自分の学部があるのかをチェックして、どの地域が通いやすいか調べてみるといいのではないでしょうか。
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